履歴書の職歴の書き方|古い順・正式名称・「以上」までの基本ルール

辞め方と選び方公開:2026年10月2日編集:しごとのてびき編集部
机の上で履歴書に記入している手元のイメージ写真。

※画像はイメージです。様式や書き方の指定がある場合は、応募先の指示に従ってください。

職歴欄は、書く順番と言葉の使い方が決まっている部分です。ハローワークの応募書類の手引きでは、勤務先への入社及び退社の経歴を古い順に記載することが基本とされ、職歴の記載の最後には「以上」と記載しますと示されています。ここでは、職歴欄の順番・会社名の書き方・雇用形態の添え方・退職理由の書き方を、厚生労働省とハローワークの資料にそって記載例つきで整理します。

まず順番——入社と退社を古い順に

職歴は、勤務先への入社及び退社の経歴を古い順に記載することが基本です。新しい順ではありません。入社と退社は1行ずつ分けて書き、それぞれの年月を左の欄に入れます。

厚生労働省の履歴書様式例でも、欄の見出しは「学歴・職歴(各別にまとめて書く)」となっています。学歴と職歴を混ぜず、学歴をまとめて書いたあとに「職歴」と1行入れ、そこから職歴を続けるという組み方です。

記載例(シンプルな形) 令和○年○月 ○○会社 入社
令和○年○月 ○○会社 退社

手引きの注記では、「入社」の対義語は「退社」ですが、「退職」を用いても差し支えありませんとされています。どちらでもよいので、1枚の中では同じ言い方にそろえます。

会社名は正式名称で、省略記号は使わない

職歴欄でいちばん間違いが多いのが、名前の省略です。手引きでは、学校名・企業名・資格名などの固有名詞は正式な名称・表示で記載しますとされています。「(株)」は使わず「株式会社」と書きます。

同じ会社が続くときに2行目を省略するのも避けます。繰り返し記号「〃」や、「同上」、「同社」のような「同~」という記載をしないようにしますと明記されています。社名を毎回書くほうが、読み手が経歴を追いやすくなります。

項目適切でない例適切な例
年号R元年令和元年
企業名(株)○○株式会社○○
学校名○○高校○○県立○○高等学校
資格名日商簿記2級日本商工会議所主催 簿記検定2級

勤めていた会社の名前が今は変わっている場合は、当時の名称で記載し、現在の名称を「(現・○○)」のように付記する方法があります。合併や社名変更があっても、当時の名前のまま書いて補足を添えれば伝わります。

※年号は、和暦か西暦に統一します。通常は和暦を使い、外資系企業やIT企業などに応募する場合は西暦を使うことが一般的だとされています。

雇用形態はかっこ書きで添える

正社員以外で働いた期間も職歴です。手引きでは、雇用形態について正職員以外の派遣社員、契約社員、アルバイト、パート等の場合は( )書きで記載する方法が示されています。

記載例(雇用形態を添える形) 令和○年○月 株式会社○○ 入社(契約社員)
令和○年○月 株式会社○○ 退職

異動・昇格・出向といった社内での経歴も、職歴欄に書く方法があります。在籍が長い会社ほど、入社と退社の2行だけでは何をしていたかが伝わらないため、途中の動きを1行足すと経歴の形が見えやすくなります。

職務経歴書を出さないときは、どこまで書くか

応募書類として職務経歴書を提出しない場合は、勤務先の「事業内容・従業員数」、「所属部署」、「職務内容」などを付記する方法もあります。履歴書1枚で判断されるため、職歴欄で仕事の中身まで示す必要があります。

記載例(職務内容を付記する形) 令和○年○月 株式会社○○ 入社
 (事業内容:○○販売、従業員数:○○人)
 ・研修後○○支社○○営業部に配属
 ・○○業務(一日平均○件)、○○業務(約○品目)

付記するものを1つに絞るなら、職務内容です。「○○業務を担当」「○○業務に従事」のように書き、仕事の具体的内容・担当した範囲・扱っていた製品や顧客の種類などを添えます。数字で示せる部分があれば、件数や品目数を入れると量が伝わります。

履歴書だけで判断されることがある
手引きでは、採用担当者はまず履歴書を見るため、その段階で不採用と判断されれば、職務経歴書を見てもらえないと説明されています。職務経歴書を添える場合でも、履歴書の職歴欄を簡素にしすぎないほうが安全です。

退職理由は簡潔に

退職理由は、職歴欄に短く添えます。手引きでは、「一身上の都合により退職」、「出産のため退職」、「帰郷のため退職」、「定年退職」、「会社都合により退職」などのように簡潔に記載しますとされています。

職歴欄で事情を説明しようとすると行数が増え、読みにくくなります。前向きな理由は「志望の動機、アピールポイント」欄で書く——という使い分けが示されているので、職歴欄は事実の記録として簡潔にまとめます。

最後に「以上」と書く

書き終わりの合図として、職歴の記載の最後には「以上」と記載します。右寄せで1行入れるのが一般的です。「以上」があることで、続きがあって書き切れなかったのか、ここで終わりなのかが読み手に分かります。

在職中で、これから退職する場合は、最終行に在職中であることを書き添えてから「以上」を入れる方法があります。なお、いつから働けるかは職歴欄ではなく、「本人希望記入欄」で伝える形が手引きに示されています(記載例は「採用いただけたならば○日以降いつでも出社可能です。」)。

派遣で働いた期間の書き方

派遣で働いた期間は、雇用されていたのは派遣元の会社なので、派遣元を軸に書きます。手引きには、派遣元から派遣先へ派遣されたことを1行で書き、終わりを派遣期間満了につき退職と記載する例が載っています。

記載例(派遣の形) 令和○年○月 ○○会社より△△会社へ派遣される
令和○年○月 派遣期間満了につき退職

派遣先が複数あった場合は、派遣元に登録して派遣スタッフとして従事した旨を書き、その下に派遣先ごとの業務と期間を並べる方法があります。短い期間が何件も続くときは、1件ずつ入社・退社を並べるより読みやすくなります。

どの様式を使うか

厚生労働省は、公正な採用選考を進める上で参考となる様式として履歴書の様式例を示しています。日本規格協会が示していた旧来の様式例との違いは2点で、性別欄を「男・女」の選択ではなく任意記載欄に変更し、「配偶者」「扶養家族数」「配偶者の扶養義務」「通勤時間」の各欄を様式内に設けないこととされています。

この様式例には法的拘束力はないため、どの様式を使うかは応募先の企業が判断できます。ただし、応募先から指定がなければ、公的に示されているこの様式例を使うのが無難です。

一方で、使わないほうがよいとされている様式もあります。手引きでは、「保護者」欄のある履歴書は、使用しないようにしましょうとされています。古い市販の様式が手元にある場合は、この欄の有無を確認します。

※様式例は2021年4月16日の労働政策審議会職業安定分科会の資料として示されたものです。応募先から様式の指定があるときは、その指示に従ってください。

書き終えたら確かめること

まとめ

履歴書の職歴の書き方は、古い順に、入社と退社を1行ずつ、正式名称でが基本の形です。雇用形態はかっこ書きで添え、職務経歴書を出さないときは職務内容まで付記します。退職理由は簡潔に書き、最後に「以上」を入れて締めます。様式は厚生労働省の様式例を使い、「保護者」欄のある古い様式は避けます。

出典
  1. 厚生労働省・ハローワーク「応募書類の作り方(履歴書・職務経歴書)」(2021年5月)(2026-10-02確認)
  2. 厚生労働省「履歴書の様式例の作成について」(労働政策審議会職業安定分科会資料・2021年4月16日)(2026-10-02確認)
  3. 厚生労働省「厚生労働省履歴書様式例(A4)」(2026-10-02確認)