看護師の夜勤は月に何回?二交代・三交代の実際とガイドラインの目安

ケアの仕事公開:2026年10月1日編集:しごとのてびき編集部
夜のナースステーションで記録をつける看護師のイメージ写真。

※画像はイメージです。勤務の形や回数は、勤務先によって異なります。

夜勤が月に何回あるのかは、働き方を決めるときの大きな材料です。全国の病院を対象にした調査では、二交代制の病院で月4.8回、三交代制の病院で月7.4回が平均でした。ここでは、夜勤の形がどう分かれているのか、1回がどれくらい長いのか、回数をどこまでに抑えるのが望ましいとされているのかを、公的な資料と業界団体の調査から整理します。

いまの主流は「二交代」

夜勤の形は、大きく二交代制と三交代制に分かれます。日本看護協会が全国の病院に行った調査では、病棟で採用している形態は「二交代制(夜勤1回あたり16時間以上)」が76.9%で最も多く、次いで三交代制(変則を含む)が28.3%、二交代制で夜勤1回が16時間未満のものは18.1%でした(複数回答)。

ひとつの病院が複数の形を併用することがあるため、それぞれの割合を足すと全体を上回ります。最も多くの看護職員に適用されている形態で見ると、二交代制(16時間以上)が65.5%、三交代制が17.4%、二交代制(16時間未満)が13.8%でした。

形態採用している病院(複数回答)最も多くの職員に適用
二交代制(16時間以上)76.9%65.5%
三交代制(変則含む)28.3%17.4%
二交代制(16時間未満)18.1%13.8%

※日本看護協会「2024年 病院看護実態調査 報告書」より。全国の病院8,079施設に送られ、3,417施設が答えています(回収率42.3%)。

夜勤は月に何回か

2024年9月の1か月間について聞いた結果では、三交代制の病院では月平均7.4回、二交代制の病院では月平均4.8回でした。回数の分布を見ると、二交代制でいちばん多い区分は「4回超〜5回未満」で33.0%、三交代制では「7〜8回未満」が26.1%です。

※この平均は、各病院が答えた平均夜勤回数を合計し、回答した病院数で割った参考値です。夜勤を行わない看護職員(休業中の人を含む)は計算から除かれています。

平均だけを見ると二交代のほうが少なく見えますが、1回あたりの長さが違うので、そのまま負担の軽さにはつながりません。二交代制は16時間以上の夜勤が主流で、1回で日付をまたいで働きます。回数と長さは、セットで見る必要があります。

月72時間という区切り

夜勤の量をはかるとき、回数のほかに月あたりの夜勤時間がよく使われます。同じ調査では、一般病棟で働く看護職員のうち月の夜勤時間が72時間を超える人の割合は34.3%でした。一方で、夜勤専従として届け出られている人の割合は3.6%です。

求人票や面接で「夜勤は月◯回」とだけ説明された場合は、1回の長さと、月あたりの合計時間もあわせて確認すると、実際の働き方が具体的になります。

どこまでに抑えるのが望ましいとされているか

日本看護協会は「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」で、勤務の組み方の基準を11項目示しています。数字で確かめやすいものを挙げます。

これは職能団体が示す基準で、法律そのものではありません。ただ、自分の勤務表がどのくらい離れているかを測るものさしにはなります。三交代で月8回を大きく超える、夜勤明けの翌日にまた勤務が入る、といった状態が続いているなら、勤務先への相談材料になります。

夜勤の手当はどう決まるか

給与のうち、法律で決まっているのは深夜の割増賃金です。厚生労働省の説明では、午後10時から午前5時までの深夜の時間帯に働いた分には、2割5分以上の割増賃金を支払う必要があります。時間外労働が深夜に重なれば、その分は合計して計算されます。

一方で、よく聞く「夜勤手当◯円」という金額は、勤務先ごとの取り決めで決まります。求人を見るときは、1回あたりの手当額だけでなく、その金額に深夜割増が含まれているのか、別に支払われるのかを確かめると、実際の手取りの見通しが立てやすくなります。

※実際の勤務条件は、勤務先の就業規則や労働契約で決まります。内容に疑問があるときは、勤務先の窓口や、お住まいの地域の労働基準監督署にご相談ください。

夜勤をしない働き方もある

同じ調査では、一般病棟で働く看護職員のうち夜勤の時間が0時間だった人の割合は6.4%でした。その理由としていちばん多かったのは「子どもの世話」で74.8%です。

夜勤に入らない働き方は例外的な扱いではなく、事情に応じて実際に選ばれています。生活の条件が変わったときに、勤務の形を変えられる職場かどうかは、長く続けられるかに直結します。

求人を見るときに確かめたいこと

まとめ

看護師の夜勤は、二交代制で月4.8回、三交代制で月7.4回が平均で、いまの主流は1回16時間以上の二交代制です。回数の平均だけでは負担は測れないので、1回の長さ・月の合計時間・明けの休みをあわせて見ると、働き方の実際が具体的になります。ガイドラインの基準は、自分の勤務表を確かめるものさしとして使えます。

出典
  1. 日本看護協会「2024年 病院看護実態調査 報告書」(日本看護協会調査研究報告No.101・2025年)(2026-10-01確認)
  2. 日本看護協会「2024年 病院看護実態調査 結果」(ニュースリリース・2025年3月31日)(2026-10-01確認)
  3. 日本看護協会「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」(2026-10-01確認)
  4. 厚生労働省「法定労働時間と割増賃金について教えてください。」(2026-10-01確認)