看護師の年収はいくら?月36.6万円と賞与85.6万円の内訳

ケアの仕事公開:2026年10月16日編集:しごとのてびき編集部
ナースステーションで記録を確認している看護師のイメージ写真。

※画像はイメージです。給与の水準や手当の内訳は、勤務先によって異なります。

看護師の給与は、国の統計で毎年公表されています。最新の令和7年調査では、看護師のきまって支給する現金給与額は月36万5,900円、年間賞与その他特別給与額は85万6,400円でした。ここでは、月額に何が含まれているのか、男女差、勤務先の規模による違い、准看護師・保健師・助産師との差を、厚生労働省の賃金構造基本統計調査から整理します。

看護師の年収の目安

令和7年賃金構造基本統計調査の職種別の集計では、看護師のきまって支給する現金給与額は月36万5,900円です。このうち残業代や夜勤手当などを除いた看護師の所定内給与額は月33万3,200円、看護師の年間賞与その他特別給与額は85万6,400円でした。

項目金額・値
きまって支給する現金給与額月36万5,900円
所定内給与額月33万3,200円
年間賞与その他特別給与額85万6,400円
平均年齢42.1歳
平均勤続年数9.8年
所定内実労働時間数月156時間(超過実労働時間数は月6時間)

集計の対象となった看護師は90万3,060人です。看護師の平均年齢は42.1歳、看護師の平均勤続年数は9.8年でした。

※厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の職種別集計(一般労働者・男女計・企業規模10人以上・産業計/令和8年3月24日公表)より。パートタイム労働者は含みません。この調査は年収を公表していないため、12か月分と年間賞与を足した約524万7,000円は単純計算の値です。

月の給与に何が含まれているか

看護師の給与を読むときに外せないのが、月額の2つの数字の差です。きまって支給する現金給与額(36万5,900円)と所定内給与額(33万3,200円)の差は月3万2,700円あります。

この差が、超過労働に対して支払われた分です。夜勤・交替勤務の手当や時間外の割増賃金がここに含まれます。実際、同じ集計で看護師の超過実労働時間数は月6時間と記録されています。

つまり、求人票の基本給と統計の数字を直接くらべると食い違います。夜勤の回数が変われば、この3万2,700円の部分が変わるという読み方をしておくと、転職時の比較がしやすくなります。夜勤の実際の回数や決まりについては、看護師の夜勤にまとめています。

男女別の違い

同じ集計を男女別に見ると、次のようになります。

区分男性女性
きまって支給する現金給与額月38万5,600円月36万3,300円
所定内給与額月34万4,300円月33万1,800円
年間賞与その他特別給与額89万2,800円85万1,600円
平均年齢39.1歳42.5歳
集計対象10万4,670人79万8,400人

月額の差は2万2,300円です。ただし男性のほうが平均年齢が3.4歳低い一方で月額は高く、男性の超過分(きまって支給する額と所定内給与額の差)は月4万1,300円、女性は月3万1,500円と開きがあります。年齢構成と超過労働の量が違うため、この差をそのまま男女の待遇差として読むことはできません。

勤務先の規模による違い

看護師の給与は、勤務先の規模によって水準が変わります。同じ調査の企業規模別の集計は次のとおりです。

企業規模きまって支給する現金給与額年間賞与その他特別給与額平均年齢
1,000人以上月38万6,800円105万7,100円37.6歳
100〜999人月35万7,700円77万400円44.3歳
10〜99人月33万9,500円62万4,200円46.3歳

月額の差より、賞与の差のほうが大きいのが特徴です。1,000人以上と10〜99人では年間賞与に43万2,900円の開きがあります。単純計算の年収でも、1,000人以上は約569万9,000円、10〜99人は約469万8,000円で、約100万円の差になります。

いっぽうで、1,000人以上の区分は超過実労働時間数が月9時間と他より長く、平均年齢も若くなっています。規模が大きいほど単純に恵まれている、という読み方ではなく、勤務の中身も一緒に変わると見ておくほうが実際に近いところです。

准看護師・保健師・助産師との差

同じ表には、関連する資格の職種も並んでいます(いずれも男女計・企業規模10人以上)。

職種きまって支給する現金給与額年間賞与その他特別給与額平均年齢
看護師月36万5,900円85万6,400円42.1歳
准看護師月30万3,200円63万6,800円51.8歳
保健師月36万1,000円118万1,800円42.4歳
助産師月38万9,900円98万8,200円41.2歳

看護師と准看護師の月額差は6万2,700円です。単純計算の年収では看護師が約524万7,000円、准看護師が約427万5,000円となります。

保健師は月額こそ看護師とほぼ同じですが、年間賞与が118万1,800円と高く、単純計算の年収では約551万4,000円になります。ただし、この表は職種で集計したものなので、勤務先の内訳までは読めません。

統計の数字をどう使うか

この調査は職種で集計されているため、診療科・病床数・地域・夜勤の有無といった条件は分かれていません。そのため、個別の求人と比べるときは次のような使い方になります。

なお、美容クリニックや訪問看護など特定の勤務先に絞った年収については、この調査では公表されていません。求人サイトの集計値を見かけることはありますが、集計方法や対象が調査ごとに違うため、統計の数字と並べて比べることはできません。

まとめ

看護師の年収は、令和7年の統計できまって支給する現金給与額が月36万5,900円、年間賞与が85万6,400円、単純計算で約524万7,000円です。月額のうち3万2,700円は超過労働に対する分で、夜勤の回数で動きます。勤務先の規模では1,000人以上と10〜99人で年収に約100万円の差があり、差の大きい部分は賞与でした。求人と比べるときは、基本給は所定内給与額と、賞与は年額と並べるのが確実です。

※本記事は厚生労働省の公開統計を編集部が整理したものです。金額はいずれも令和7年賃金構造基本統計調査(一般労働者・企業規模10人以上・産業計)の値で、個別の勤務先の待遇を示すものではありません。

出典
  1. 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」職種(小分類)別 第1表(e-Stat)(2026-10-16確認)
  2. 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2026-10-16確認)